地上性なまけものβ

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寄り添う

いじめがあったわけではない。でも学校は行きたくない。じゃぁ なまけたいってことかと聞かれれば 「わからない」としか答えられない。なまけではないとは言い切れない。

なぜ自分は学校へ行きたくないのかを本人も説明できない。それは 語彙不足や幼さが原因だけではない。不登校を経験した社会人に聞いても 当時の気持ちは分からないと言っていた。けれども ほぼ必ず聞かれる。
・どうして学校へ行きたくないの?
・お子さんは なぜ学校へ行けないと思いますか?
正直に「わかりません」としか言えない。

そして 次に言われるのは
頑張って解決しましょう。
(解決すべき事?)
学校へ行けるよう努力してください。
(努力する方向は その一方向だけ?)
自立しないと困るでしょう?
(小学生が親なしで遊びも買い物も行ければじゅうぶんです)
…目標が違うから会話が成り立ちにくい。

母子分離不安と指摘されることも多い。けれど うちの場合は逆だと思っている。行き渋りの段階で無理な登校を続けた結果 傷ついた子どもが不安定になり 分離不安っぽいことになったのだ。傷ついたから いつも一緒にいたがるし 傷つけたのだから 元に戻るまで一緒にいただけだ。


ところで
子どもが不登校でも そんなに気にしないのは 子どもが明るく外遊びにでかけているから。ただそれだけだ。
親のエゴとして 朝のうちに学年に応じた通信添削と早寝早起きはお約束とさせてもらっている。これは学校へ行きたくなったときのためでもある。

ある日突然「学校へ行く」と言い出すかもしれない。子どもが行きたいほうへ行けばいいと思っている。と書くと 育児放棄のニオイがするかもしれない。誤解されても仕方が無いが 健康と笑顔と少しの勉強時間を守っているだけの毎日だ。

不登校気味の状態は刻々と変わる。外からみると 学校に来ているか来ていないかの違いに見えても けっこう違いがある。泣き方も違う。下駄箱で上履きに履き替えるときの動きが違う。
学校行きたくないけど行けば楽しい。
学校行きたくないけど行けば諦めて下校時間までいる。
学校行きたくないけど行かなきゃと思って腹痛。
学校行かなくていいみたいで嬉しい。
学校行かなくていいみたいだけど何かが不安。
いろいろあるわけだ。


学校側が気に入らないのは 私が「学校でもフリースクールでも どちらでも良い」としているところだろう。

不登校気味になりだしてから4年 つまり4人の担任と出会い それぞれ最初の面談で「学校へ来なければならないと まず私を説得してください」とお願いする。担任は困った顔をしながら「集団」「おともだち」「自立」という単語以外に使える武器がないような返答をよこす。教職員の方々の職場や職業を否定するものではないことも 念のために最初から伝えている。私自身の幼稚な部分は最近ようやく自覚できたところなので 担任に当たり前のように「私を説得してくれ」なんて言ってきたわけだが…。幼稚なので いまでもそれは間違いじゃないと思っていたりする。


さてさて
新学期には 学校長・養護教諭・新担任×2人・教育総合相談センター職員 そして児童相談所職員とで話し合いをする。学校側は不登校育児放棄の可能性ありとして児相に通報する義務がある。周辺住民にも育児放棄・虐待の気配を感じたら児相に通報する義務がある。それなら最初から児相に中に入ってもらおうという発想だ。

そしてまた「児相通報するぞ」いう文句が 登校拒否児童やその保護者に有効な脅し文句だと思っている学校に対しての脅し文句封じの意義もある。

幾つも公的機関があり それぞれ連携するよう要望をだしているのに(個人情報の絡みで当事者から要望しなくちゃいけないのだ) まーーーーったく連携とる気がないので ずっとモヤモヤしてきたのもあり この際 関係ありそうな部署があれば全部呼べという勢いで依頼。


上の子に関しては
・小学校へ行っても行かなくてもいいと思っていること
不登校クラスのある中学へ進学するしないも本人に任せるつもりであること
・フリースペースへの登録は本人の希望なので通すこと
下の子に関しては
・小学校へ行っても行かなくてもいいと思っている
・しかし 登校するほうが本人はラクかもと感じていること
・中学のことはまだ考えないこと
・フリースペースへの登録は本人の希望なので通すこと
を伝えてから 各専門家の話を聞こうと思う。
私が意固地にならないようにするのが大事だ。


これは新学期の話し合いに向けての自分用メモであり 子どもが不登校なくせに動物保護してて変でしょというご意見への言い訳である。