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うさぎカフェという不自然な商売

あまりTVは見ないのに たまたま見た番組内でうさぎカフェが紹介されていた。不用意に落ち込む情報が飛び込んでくるのには参った。
紹介されていた店では『相性があえば買って帰ることができます』だそうだ。テロップには3万円〜とのこと。


うさぎを単なる商品と思わなければうさぎカフェなんて商売はできないわけだから 売る店がでてきても不思議ではない。不思議ではないが里親募集数の多さ(終わらなさ)を思えば腹立たしい。衝動買いを誘うような販売方法は勘弁していただきたい。衝動買いで何年間も適正飼養できるような命は無い。


見知らぬ人がいれかわりたちかわりジロジロみたり触ろうとする環境でもストレスを感じない【稀な仔ウサギ】を選んでスタッフにしているのだろうか(…すみませんイヤミです)。おそらく衝動買いされそうな仔ウサギを選んでいるだけだろうけど。


うさぎは害獣と認識される国もある。でも日本ではコンパニオンアニマルと位置づけたかったはずだ。大事なことなのでもう一度。コンパニオンアニマルのはずだ。大切にしなくていい商品ではないし 使い捨ての商品でもない。店でスタッフとして働かせて売る。ふれあい広場でスタッフとして働かせていて怪我したことすら知らない。どちらも使い捨てに思えてならない。
劣悪環境にいる学校飼育うさぎを見て育った人が うさぎを使い捨ての道具と思ってしまっても 販売店や愛護センターの類がその認識を正してあげる立場にあるはずだ。
簡単なことだ。売るときに『大きくなる。エアコンつけっぱなしになるかも。抱っこできないかも。病気になるかも。病院代高いけどいい?本気で噛むかも。10年以上生きるかも。あなたがアレルギーになるかも。それでも最期の時まで家族でいられる?捨てるのは犯罪だけど知ってる?追跡調査させてもらうけどいい?』と真剣に聞いて病気の成体の写真を見せてくれたらいい。




繁殖業者がつぶれたとき 横つながりで引き取られる個体は「売れそうな個体」だけだ。成長した子や病気がある子は引き取られない。炎天下で狭いケージに押し込められて放置される。そんな繁殖業者をのさばらせている販売店をのさばらせているのは私たちなのだろう。私たちが変わらなければコンパニオンアニマルという名の使い捨ての商品のままなのだろう。


いま流通ルートにのっている子たちは買われて幸せになって欲しいし 流通ルートからおろされた子たちも何とか幸せになれたらと願っている。その子たちのあとは もう需要のない供給をやめて 飼育費用のかかる週令まで手元で育てて 病気の子がいれば終生手元で面倒をみて
その分 売れる個体の価格をぐいぐい高くすればいい。くどいうようだが使い捨てにしていい商品ではない。


マイクロチップをいれて どの販売店からの子が遺棄されたか分かるようにして欲しい。こういうことを書くときは なにが言いたいんだか分からない文章になってしまって…愚痴っぽくて申し訳ない。