はんもっく

真っ黒けは遠慮深い。と思う。それか猫社会では先住の地位が まるで江戸時代の将軍並みに確固たるものなのだろう。自分の住まいであったはずのケージに女帝が入ってきて唸ると すごすごと外へでる真っ黒け。定位置であるケージの天辺に女帝がフェンスをよじよじ登ってるときには さすがにそれはいかがなものかと「うぅ？むぅ？」と困っており 女帝が天辺でくつろぎだしたら これみよがしに部屋の片隅まで行って丸まって哀愁オーラを漂わせていた。ちょ〜っと女帝を大事にしすぎたせいもあるんかなぁ。
ふとももで寝入った女帝のもとへ そろそろ近づいてクンクンする真っ黒け。それくらいはいいだろうと女帝が目覚めないようにクンクンして立ち去る真っ黒け。守りたいけど守らせてくれないんだよなぁと思っていそうな気がする。