地上性なまけものβ

地上性なまけもの → http://d.hatena.ne.jp/ground_sloth/

うさぎを迎える前に

2011.11/26追記ここから
うさぎを迎える前に または多頭飼育にふみきる前に
ぜひ訪ねて欲しいサイトがあります。
【Garden of Ethel】という名のサイトです。
いろいろな情報が載っていますが
まずはビギナーコースからゆっくりお読みくださいませ。

The Garden of Ehel
2011.11/26追記ここまで

小動物の新しい家族探しは
小さい命のリレーと言われています。
里親様は このリレーのアンカーです。


このページには 既にご存知のことばかり書かれているかもしれませんが ご一読いただきまして 終生家族として共に暮らせるかをいまいちどお考えいただければと思います。

ウサギは「犬猫のようには鳴かない」「体臭があまりない」などの理由から 集合住宅でも近隣の迷惑にならないということで人気があるそうです。しかし その影で飼い切れずに飼育放棄されてしまうウサギも増えています。

テレビで見せているように『小さくて可愛い』だけではありません。基本的には抱っこが苦手です。日々のお世話もあります。病気になるかもしれません。大きくもなります。特性をじゅうぶんに理解したうえで お迎えいただきたいと思います。そして 甘えたな子もいればツンデレな子もいればツンツンな子もいます。特性だけではなく 個体差があることも理解したうえで どうぞお迎えください。

■かじるのが好き■

かじったり掘ったりという行動はウサギの習性のひとつにです。
家具・壁・敷居・柱・コード・布なども齧ってしまいます。それにより異物(壁紙、タオル繊維、絨毯等)がおなかに詰まったり コード類による感電死してしまう危険性もあります。齧られて困る物や齧ると体に悪い物は徹底的にガードする必要があります。
■暑さは苦手■

適温の幅が狭いです。真夏の締め切った室内での留守番はウサギにとっては灼熱地獄です。気温の高い時期・湿度の高い時期には留守中もエアコンで室温管理をする必要があります。逆に冬の暖房は控えめにする必要があります。
■発情行動をとることがある■

個体差がありますが性別に関係なく発情行動をとります。
オスの発情行動は オシッコを飛ばしての縄張り確保・人間に対してのマウンティング行為が挙げられます。
メスは季節の変わり目など突然巣作りを始めることがあります。想像妊娠することも珍しくなく 巣を作るだけでなく身体も妊娠したように変化が起こります。
■なわばり意識が強い■

なわばり意識がとても強い動物です。オスの場合はオシッコを飛ばす習慣があります。うさぎのオシッコのニオイはとても強いです。多頭飼育の場合には自分のなわばりを守るため かなり激しい流血を伴う喧嘩をします。
■繁殖力が強い■

かなりの多産です。オスとメスを一緒にしていると あっという間にどんどん増えてしまいます。別のケージだから大丈夫というのは避妊ではありません。まったく大丈夫ではないのです。
愛するウサギの子供を見たい気持ちが芽生えるかもしれませんが 出産適齢期・健康状態・家系・飼育環境すべてクリアして すべての仔ウサギの引き受け先が確実であっても自家繁殖はさけて欲しいと思います。
自家繁殖を我慢してでも迎えて欲しい命があることを忘れないでください。自家繁殖によって 救われるはずの命の行き場が減ってしまうことを どうぞ忘れないでください。愛兎の命を守るためにも素人の自家繁殖(お茶の間繁殖)は避けましょう。
■換毛期が年に2回はある■

換毛期が最低でも年に2回あります。いわゆる夏毛や冬毛の生え変わりですが この期間中は部屋中に毛が舞います。その量は短毛種でも驚くくらいです。喘息やアレルギーがある方にはとてもつらい状態になるかもしれません。そして換毛期は毎日こまめにコーミングして〔毛球症〕にならないようにする必要があります。
■ウサギを診られる動物病院が少ない■

うさぎを診られる動物病院は少なく 診療科目にウサギがあっても診られるとは限らないのが現状です。お迎えする前に必ず病院を探しておきましょう。また病気になった時の医療費は意外とかかります。
■ケージの置き場所■

ケージの大きさは新聞見開き1ページ分以上の広さで うさぎが座って耳が天井にあたらない高さが最低限となります。その大きさのものをエアコンや窓からの風が直接あたらない場所に常設できるか必ず確認しましょう。
■新鮮な水が好き■

給水ボトルの吸い口にゴミやエサが詰まる事があるので毎日洗って水を替え きちんとチェックすることが必要です。室温が高い季節には朝夕と水を交換しましょう。給水ボトルで飲める子と飲めない子がいますので うさぎに合わせて用品を揃えねばなりません。
■たっぷりの牧草が必要です■

年齢にあった牧草を食べたいだけ食べられるように たっぷり準備してあげましょう。牧草からは粉が舞ったりするのでアレルギーのある方は事前に検査をおすすめします。
■うさぎ専用固形フード(ペレット)■

メーカー倒産や災害に備えて 良質のペレットを複数混ぜることをオススメします。コーン・ナッツなどが含まれてるのは健康に悪いので与えてはいけません。大豆、小麦、大麦、アルファルファミール、ふすま等の嗜好性の高い原料を多めに配合しておらず 繊維質の高い製品を選択してください。離乳後〜7ヶ月までは7ヶ月以下専用を複合すれば良いと言われています。
■トイレ事情■

市販のうさぎ用トイレの中にペットシートやトイレ砂などを入れて使います。濡れると固まる砂 逆に膨らむ砂などは ウサギのおなかの中で固まったり膨張する恐れがあるので 使わない方が良いようです。決まった場所にする習性はありますが ジャンプやダッシュで力が入ったときにウンチをすることはあります。もちろんトイレを覚えない子もいます。
■飼育書■

すでにアドバイスされているかもしれませんが 最新の飼育書を最低2冊は読むと良いと言われています。
■いろいろ必要な用品があります■

健康管理は体重測定も基本のひとつです。専用のものがあると便利ですが 人間用の精密なものであれば代用できるかもしれません。ウサギが過ごす部屋には温度計や湿度計があると管理し易くなります。季節ごとにパネルヒーターや冷え冷えボード等の季節用品も必要になってきます。病気になったときに慌てないよう事前にキャリーケースを準備する必要があります。